2次関数特性の素子
2SK117
昔から真空管がそうでしたし、FETが登場してからはその仲間入りをしました。
これらで組んだアンプは音楽を聴いたときにほっとする要素を持っているようですが、
おそらく少量出ている二次歪みがその要素を醸し出しているのでしょう。
対称合成の章で書いたように、プッシュプルにより低歪みにでき、シングルでは豊富な
二次歪みを味わえます。
そういうなかでも三極管とV−FETについてはさらに直線に近い特性になるようです。
伝達特性は他のと同じになりますが、負荷を加えるとNFBの効果で特性が変わるのです。
静特性のグラフで調べてみると、負荷を加えた時の特性はV−FETのほうは直線に近く、MOS−FETの
方はゆるいS字になっています。
実測例 シングル動作の比較
J−FET
三角波入力
サイン波入力
1kHz サイン波
V−FET
三角波入力